わずかに、捕手の手元で球が動いた。

 巨人の戸郷翔征は3日、ブルペンで25球を投じた。そのうち3球ほどが、初めて披露した球種だった。

 カットボールだ。

 投球後には、捕手の岸田行倫とじっくり言葉を交わした…