力士はまず土俵の二字口で蹲踞(そんきょ)し、柏手(かしわで)を打って両腕を広げ、手のひらを返す。元小結豊真将の錣山親方は現役時代、この塵手水(ちりちょうず)という所作が「角界一美しい」「全力士の手本」と評された…